有明のおいしい海苔
現在海苔は九州有明海、瀬戸内海(瀬戸内産)、伊勢湾(伊勢産)、東京湾(千葉産)、仙台湾(宮城産)の5つの地域で養殖されています。
九州は生産量が最も多くアミノ酸などの旨み成分が豊富です。また柔らかい口当たりの海苔です。
おいしい海苔は、すぐれた環境条件の中から生まれます。
有明海苔が国産最上の海苔と言われる秘密はこのすぐれた環境条件にあります。
有明海は周囲を陸地に囲まれ、狭い入口で外海とつながった非常にめずらしい内海の形をしています。
その内海独自の干満と外海の影響で、満潮時と干潮時の海面に最大時6メートルの差ができます。
これは日本最大のもので、最深部でも20メートル足らずしかない広い遠浅の海であることから、そこにできる干潟は、沖合い8キロメートルにも及びます。この広い干潟が海苔の養殖に最適なのです。
現在の養殖法は大きく分けて「支柱式」「浮き流し」と2つに大別されます。
支柱式は海に支柱になる棒を差しこれに海苔網を張って行います。浮き流しは海苔網に浮きをつけて浮かべるというものです。
有明海苔は、干潟を利用した支柱式の養殖で、前記した干満によって、養殖中の海苔が1日4〜8時間水から出て日にさらされる(干出し)時間があり、これが海苔の成長に刺激をあたえ、すぐれた味や風味を作り出します。
また、有明海には水量豊かで栄養分豊富な筑後川が流れ込み、海水と淡水が絶妙なバランスで混ざりあってるいることが海苔の栄養に最適であり、日本一の柔らかく、ほんのり甘い海苔ができるのです。
しかし、有明海であればおいしい海苔が採れるかといえば、そうではありません。おいしい海苔は、生産者の心と手間をかけた長い長い1年間の努力のたまものなのです。
そして、太陽光が弱く海苔の生長が適度な12月の下旬から翌年の1月上旬の一番摘みの海苔が極上とされています。
有明海の海苔で一番上等なのは、漆黒のなかにも茜色のさす海苔です。干出しで栄養分をたっぷり吸収した海苔は、食べると舌の上でとろっととけて豊かな甘い香りが口の中いっぱいにひろがります。
高村園では、第46回浅海増殖研究発表会で味評価方法で農林水産大臣賞に受賞した生産者と契約して、一番摘みの柔らかくおいしい海苔と、他ではない特許商品海苔にお茶の葉を付けた『のり茶(さ)ん』と四万十川で採れた『青のり味付けのり』を化学調味料を一切使用せず、自然の素材のみでだしをとり味付けしたおいしい味海苔をご用意いたしました。
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