おばぁ茶んの部屋


お茶はとことん活用しましょう
お茶には飲むだけでなく、いろいろな利用法があります。

入浴剤として使っても
 メッシュやガーゼにお茶の葉を入れ、浴槽に沈めるだけでお茶の入浴剤ができあがります。肌のツヤがよくなり体を温める効果があります。

お茶がらも捨てずに
 まずフライパンやまな板などの臭いは、茶がらで拭き取ればかなり落とすことができます。鉄の鍋もだしがらで拭けば、カテキン(タンニンという呼び方が一般的なお茶の成分)が膜を作り、錆の防止に役立ちます。
そして、畳にまいて掃けば、畳の目に入り込んだゴミなどが簡単に取れます。ジュータンなら、乾いた出しがらをまいてからブラッシングすれば、ツヤだしの効果もあります。

お部屋の臭い消しにも
 塗り替えたお部屋に塗料のニオイが残るようなら、古い茶か、下級茶をいぶして煙で部屋をいっぱいにしてください。2〜3時間すれば塗料の臭いがなくなります。


『宵越しの茶』はなぜいけないか。

 昔から『宵越しの茶は飲むな』といわれていますが、これは迷信ではなく、本当のことです。お茶には蛋白質が含まれていますが、蛋白質は腐敗しやすい栄養素です。お茶の葉の状態のときは、カテキンが蛋白質の腐敗を防いでいるのです。
 ところがカテキンは水溶性なので、お茶を何杯か抽出してしまったあとの出がらしにはカテキンは少量しか残らなくなってしまいます。反対に蛋白質は水に溶けない不溶性ですから、出がらしにそのまま残ります。出がらし状のときは防腐剤がなくなってしまっているわけですから、蛋白質は好き放題に腐りかじめるのです。
 しかも、腐った蛋白質はお湯に溶けやすくなり、『宵越しの茶』は人体に有害な飲みものとなってしまいます。ことに食中毒が起きやすい初夏から夏にかけては、充分に気をつけてください。飲用はもちろんのこと、『宵越しの出がらし』を料理に使うのも絶対に避けましょう。